【スタジオジブリから学ぶ】「自分を捨てる仕事術」が面白すぎたので書評書きます
激務です。
GW明けから仕事が山ほど降ってきて朝から晩までてんやわんや。こーゆー時って「仕事術系」の本を読みたくなるのは自分だけ?
でね、今回はちょっと前に読んだ本をペラペラ眺めてて、書評なるものを書いてみようと思った次第です。初書評!
「自分を捨てる仕事術」っていう本なんだけど、これがめちゃくちゃ良い本なんですよ!
サブタイトルが、
「鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド」っていう、なんとも「?」が浮かんでしまうコピー。ただ、読んでみるとストンと腑に落ちる感じがして読後感も爽快でした。
で、この鈴木敏夫さんなんだけど、スタジオジブリのプロデューサー。あのメガネで無精ヒゲのおじさんね。
こないだも宮崎駿さんの新作映画が云々・・ってネットニュースになってたあの人です。(写真手前のおじさん)
自分はジブリが大好きでドキュメンタリー番組とかも必ずチェックするんだけど、この人はそんな番組にもほぼ100%登場する。
ジブリの顔。監督たちのまとめ役。総指揮者。総裁。社長。ゼネラルマネジャー。
平たく言うとね、
めちゃくちゃ仕事できる人!!
なんですよ。ホント仕事の鬼。
自分はかなりマニアなんで、この人のラジオとかも毎週聴いてるんだけどね、こんな話が上手な人めったにいないぞ!っていつも思う。
前回の記事でも書いたんだけど、やっぱ人に何かを伝える能力って超重要だと思うわけです。
鈴木さん、ワイドナショー出ないかな…
肩入れ感ハンパないけどこの本は面白かったー
で、そんな人の「仕事術」とか言われちゃったらさ、もう買うしかないでしょ!ということで即買い。コンマ3秒で脊髄クリック!
書いてる人は、石井朋彦さんっていう元ジブリで現映画プロデューサー。
ご自身が鈴木さんから浴びた言葉の数々を仕事術としてまとめ上げた構成になってます。
鈴木さんの叱咤激励とか、いろんな事件に直面した時の攻防がストーリーになってるから面白くてスイスイ読めちゃう。この人の書きっぷりも心掴むな〜。鈴木イズムなんだろな〜。
ということで、この本でグッときたポイントをかいつまんで紹介してみますよ!
真似をする。そして、型から入る
あんな人になりたい!って思った時に、その人の「型」をどんどん真似をしようってこと。そう。めっちゃ表面的な真似。
間違っても「考え方」とか「思考」から真似しないってことも書いてあります。
例えば、行動、服装、持ち物、話し方・・・こーゆーところを真似するのが大事みたい。
確かに、表面的なこと(フォーム)を度外視して、考え方や思考は知り得ないよね。
真似ってさ、なんかネガティブなイメージが強いけど、考えてみたらみ〜んな真似してる。だって自分以外の「人」との関わり合いの中からしか気づきってないし、映画や音楽、文学、絵画・・・なんでも自分以外の人が作り出したものだしさ。
みんな多かれ少なかれこういった見聞きしたものから影響を受けてるんだよね。鈴木さんも宮崎駿さんの筆跡を真似してるみたいだし。
◯◯さんのこの要素は参考にして・・・とかじゃなくて、とりあえずまるっと全部真似してみたほうが得るものも大きい。うん。確かにそうかも。
鈴木さんはこうも言っています。
真似を続けて、どうしても真似できないと思ったところが「個性」ということになる
なるほどなー。
どれだけ真似したって、元々持ってる個性は変わらない。「個性を磨く」とか考えるのは、目一杯「真似を堪能」した後なんだろな。
そもそも何も材料が無いところから個性なんて磨けないし!
能動より受動
たまに「受動的な人はダメ」って言う人がいるよね。
でも、この本を読んでよくよく考えてみると「求められる→行動する」というプロセスは実に素晴らしいことなのかもって思えてくる。
これは、タイプがあるらしくて、ジブリのヒロインを例に世の中には2種類 の人間がいるとのこと。
・「耳をすませば」月島雫 → 「能動型」
・「魔女の宅急便」キキ → 「受動型」
なるほど。 小説家を志して突き進む雫は能動型で、魔女の血を引き継ぎ自分の能力を生かすために努力をするキキは完全に「受動型」。まるっきり正反対ですね。
世の中には、この2種類の人がいるって前提で、鈴木さんは「受動型」(キキ型)のほうが好きだと言ってます。
確かに「求められてない自分がやりたい仕事」をする人っているけど、そーゆー人に限ってありがた迷惑な人多いよなぁ。
逆に周りの要望を察知してから動ける人ってやっぱりスゴイ。うん。これだよこれ。
怒りのコントロール法
よーく考えたら、本当に怒らないといけないことって1年に2回くらいしかないとのこと。だから全部が全部同じテンションで怒ってたら持たないよって話。で、その怒りを10段階にランクをつけるってテクニックを紹介してます。
自分は仕事で怒ることってあんまり無いんだけど、年間で1回くらいはガツっと言うことがある。でもこれを言う前には、結構冷静に準備したりしてて、あんまり感情的にはならないんだよね。
そーゆー意味では、怒りのコントロールは出来てるほうかもなぁ。
ただ、ホント怒るのはパワーがいるし怒ったあとの消耗感がハンパない・・・。大切だってことも分かるんだけどね。
相手を引き込む話し方
これですよ!これこれ!!自分が知りたい情報!
で、ポイントは3つらしいです。
・話すことを3つに分ける
・すぐ本題に入らず、必ず「枕」から語り始める
・手や足の置き方、おなかへの力の入れ方、目線というフィジカルを使う
この時すでに3つに分けてるところがスゴイです。
話し始めに「言いたいことは大きく3つあります」って言っちゃうとこがミソみたいです。これ、3つなくても「3つある」って言っちゃうくらいがいいみたい。
で、これを言うと相手の中で話を聞く姿勢が変わるとのこと。はじめっから3つあるって分かると聞きやすくなるんだって。
でね、これ実はもう自分は実践中なんですよ。効果のほどはなかなか良いかもしれません!
なんかね、話す側としても3つあるって言うと自動的に整理して話がしやすいのね。
相手の表情とか見ると納得感は上々っぽいし!これができただけでも価値のある本でしたね。
で、次に「枕」なんだけど、これはやっぱり落語家さんが神です。って本でも言ってた。(神とはいってない)
この記事でも紹介したけど、自分が好きな枕を語る人はやっぱり柳家小三治さんと、柳家喬太郎さんだなぁ。
枕で盛り上がると本題がスッと入ってくるし。落語家さんが商談とかいったらバシバシ決めてきそうって真面目に思う。
最後にフィジカルなんだけど、目線とか声の出し方ってかなり大事だと思う。
魅力的に話す人って、声のボリュームを要所要所でコントロールしてたり表情とか目線のバリエーションが豊か。これは「真似」するしかないなぁ。
まとめ
初書評やってみたけどなかなか難しいっす。
これもブロガーさんの書評記事の「真似」からきてるんだけど、まずは真似てみるってブログ運営でも大事ですよねー!
ということで、今日はここまで!