【タイトル秀逸本8選】本の購買はタイトルに釣られるところから始まる
電子書籍って快適。
自分もKindleを使うようになって、
「もう紙の本なんてイヤだ!」
「ページめくるって行為が鬱陶しい!」
「つーか、本って重くない?」
って気分にさいなまれる覚悟をしてたんだけど、どうやら自分は大丈夫みたい。
紙の本もガンガン読んでるし。
ただ前回の記事で書いたけど、持ち運びに関してはKindleの完全勝利。本の持ち運びにかかる負担を大幅に下げてくれました。
ぶっちゃけ財布よりも重量面での貢献は大きかったし、もはや電車の中では必需品。
かさばらないからノンストレスで読めるし。ホント優れものですね。
それでも紙の本を読んでしまう理由
でもね、
やっぱ自宅でじっくり読む本に関しては「紙」で読みたいと思うわけ。
なんかもう本能的にね、
ページめくりてぇぇぇ!!
パラパラさせてぇぇぇ!!
って無性に思うのは何故だろう?
子供に絵本買ってやりてぇぇ!!って思うのは何故だろう?
トイレに本があると安心するぜぇぇ!!って思うのは何故だろう?
そーゆー世代だからなのか?
いやいや、まだ電子書籍世代なんてまだ生まれてないはず。
うーむ。なんというか個人的にはね、
紙の本を手に取ってページを操ってる感覚が、いまだに「心地良い」と感じてしまう。感覚的に。
まぁ、これって平たく言うと「ワクワク感」かもしれない。
次のページに書かれていることを知るために「紙」をめくる。
この行動が期待を膨らませてくれるって感覚があるんだよね。
あと、物理的に本という「モノ」が存在していることで、なんとなく手に取るって行動が生まれるのも大切。(そこから始まる恋もある)
ぼーっと本棚を眺めて背表紙を見ながら、ウンウン唸って物思いに耽ることもできるわけです。
ま、スマホからKindleアプリを起動してライブラリをスクロールすれば同じかもしれないけど、それってなんか「わざわざ感」がハンパないでしょ?そーゆーことじゃない。
何の気なしに感じる「気づき」とか「発見」が嬉しかったりするんです。
みんな、本ってどーやって選んでる?
で、紙の本に限らず、そもそも本をどーやって選んでるのか非常に気になっております。
まずもって、Amazonと書店で比べてみると「購入パターン」ってかなり違うでしょ?
Amazon
自分の場合、Amazonで本を買うときは、あらかじめ気になる本が決まってることが多い。「選ぶ」って段階は終わってるんだよね。
あとは、ジャンル検索でオススメから選んだり、購入履歴のレコメンド機能で勧められた本を選んだりもするけど、自分の興味から大きく外れることは少ない。
たぶん評価を読みつつ「失敗しないように」注意深く確認しながら購入する人が多いと思うのです。
書店
かたや書店の場合、選書は完全に書店側のセンスにお任せ状態。
当たり前だけど、こちらの好みなんてお構いなしだから、未知のジャンルや興味を持つ前の本との出会いがある。
平積みしてる本とかは手に取りやすいし、自分はそのまま衝動買いしちゃうことも…。
たまに失敗することもあるけど、書店で本を選ぶ時間はかなり好きです。
何を基準に選んでるのか?
自分の場合は完全に「タイトル」
書店でもAmazonでも、タイトルが引っかからないと買うことはほとんどないかなぁ。
本のタイトルって、まぁ看板じゃないですか。
そこを魅力的に表現できるってことで、まず信頼に値すると思うわけ。(釣りもあるけどね)
装丁デザインも大切だけど、活字の場合はやっぱりタイトルが大切だと思います。
だって手に取ってもらえなければ何も始まらないんだし、読まれるための努力は重要かなと。(ブログも然り)
で、自分が書店で購入した本を確認してみると、明らかにタイトルで買ってる本が多いんですね。
ということで、今回はタイトルが優れてて思わず買っちゃった本を集めてみました。
もちろん今回紹介する本は全て中身も素晴らしかったですよ!
① 鈴木さんにも分かるネットの未来
これはタイトルの大勝利。ホント素晴らしいと思う。
「◯◯でも分かる」ってコピーは「サル」でよく使われてたけど、ここを少しパロディ調で「鈴木さん」にしちゃうと。
ネットの未来はみんな知りたいから興味をそそる。
ジブリネタが多くてアレですが、鈴木さんというのはジブリのプロデューサーです。
著者はドワンゴ会長の川上量生さんで、ネットのあらましや構造をわかりやすく(ディープなとこまで)教えてくれます。
② 過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい
逆じゃね?って思わせるテクニック。
写真家森山大道さんのエッセイなんだけど、この意味深なメッセージが中身を「読みたい」って気持ちにさせてくれる。
やっぱりあーゆー写真を撮る人はタイトル付けのセンスも一風違う。
ちなみに自分が1番好きな写真家さんです。
③ なるほどデザイン
シンプルなタイトルだけどよく考えられてる。
「デザイン」という大きなテーマを掲げて、それを「納得させちゃいますよ!」ってことを暗に示してる。語感もいいし。
実際、自分も読んで「なるほど〜」ってなりました。
④ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い
もう確信犯でしょ。引きが凄い。
ネット的なタイトル付けで話題になりましたね。
実際に読むと「炎上の心理」みたいなとこまで触れてるから面白かった。
⑤ ドカンと、うまいつまみ
「男飯」とか「男の料理」って言わずに、それを伝えてしまう表現にセンスを感じる。
「美味しい」じゃなくて「うまい」だし、「ドカンと」って語彙には男臭さも漂う。
⑥ 騎士団長殺し
強い。なによりインパクトが強い。さらに意味深だし。
漢字が多いけど画数的に読みにくさを感じないギリギリのラインだと思う。
村上春樹のタイトルとしては異色(?)に感じたけど、読んでみたら春樹ワールド全開でした。
⑦ 好きなようにしてください
これはトリッキーだけど面白いタイトル。話し言葉だからキャッチーだし、突き放し感も小気味良い。
質問に答える形式の内容なんだけど、それを言ったら元も子もないでしょ!ってツッコミどころを残してるとこも良い感じ。
⑧ 嫌われる勇気
これ、大ベストセラーになったのはタイトルの力が大きいと思う。
「嫌われる」って、普通「勇気」って言葉の前に入る言葉じゃないから違和感を生んで引きになってる。
「嫌」「われる」「勇気」って中途半端な改行は「嫌われない」って読み間違えられないための工夫なんだろうか。
まとめ
こうやって並べてみると、売れる売れないもタイトル次第だなぁと思うわけです。
もう完全にコピーライティングの世界。
著者からしたら1番力を入れなきゃならないところかもしれません。
うーむ。そう考えると、これってブログも一緒だよなぁ。頑張らんとなぁ。
ということで、今日はここまで!