転職活動で気づかされたこと
転職という言葉を意識し始めてから数ヶ月が過ぎました。
以前こんな記事を書いたんですけど、ひょんなキッカケで1社面接を受けることになったんです。
で、どうせ受けるなら・・・「自分がやりたい業種で挑戦したろう!」って意気込んで行ってきました。かなり本気です。
そもそも、なぜ転職したいのか?
34歳での転職。しかもほぼ未経験の業種に乗り換えるという無謀な挑戦です。
無理やり横文字でかっちょ良く言いかえると「キャリアチェンジ」とやらですかね。
のんべんだらりと社会人生活を送ってきた自分にとっては、相当な覚悟を決めた挑戦でもあります。
というのも自分は入社からの12年、ずっと「同じ現場」で働いてたんです。システムエンジニアでした。
でまぁ幸か不幸か職場環境は良かったし、仕事もそれなりに楽しかったんですね。
ただ・・・時間が経つのも早かった。
あっというまの12年。
端的に言うとシステム以外の世界を全く知らないおじさんになったわけでございます。
元々、音楽で食べていくことを諦めた若造が「つなぎ」の気持ちではじめた仕事。
Excelすらまともに触ったことがなかったど素人が、ゼロからプログラミング言語やらシステム設計を覚えて働いてたんですけどね。いまさらながら気づいちゃったんです。
もしや、向いてないんじゃ・・・と。
12年目の夏。
いくらなんでも気づくのが遅すぎなんですけどね。
もともと超がつくほどの文系だし、今までシレッとやれてたことのほうが奇跡みたいなもんじゃないか・・・そんな風に考えるようになりました。
まぁ、正確には文系でも素晴らしいエンジニアはたくさんいるし、理系だから仕事ができるとは一概には言えないんだけども・・・。
ただ、自分が優れたエンジニアか?と問われたら、
「いいえ。違います。」
・・と食い気味で答えるしかありません。悲しいかなその程度なんです・・・。
どう考えても複雑なシステムをきめ細かく作り上げられるような人間じゃない。多少粗っぽくてもスピード勝負でドーーンみたいなモノしか作れないんです。
自分を評価してくれる上長たちには申し訳ないけど、なんとか騙し騙し生きながらえてきたってイメージなんですよね。
凄い人はホントに凄いですもん。
さらに、ここ数年なんてプログラミングとかテストは優秀な若い人に任せっきり。自分は大好きな「資料作り」に明け暮れてます。
なんというか、JavaでもC言語でもなくて「日本語」を書いてる時が一番幸せなんですよね。提案書とか大好物。
でまぁ、そっち系を専門的に色々やりたいって思ったのが動機です。
「システムエンジニアはここで一旦終わりにしよう」
そう決意して、新たな業種で職務経歴書を書いたんです。
のべ30時間くらいかけて作りましたよ…。
職務経歴書ってこんなに大変なんですね。いや〜、無い知恵絞りました・・・。
ついに・・・・面接!
必死で作った職務経歴書を携えて行ってきましたよ。初面接。
向かった先は「L◯N◯」という企業。緑色のアプリで毎日お世話になってるところです。
噂には聞いてたんですけど、スタンプで有名なキャラクターの特大人形がいきなり受付に鎮座してます。洗練されたオサレ空間に特大の人形です。
なんというか「違和感を楽しむ強センス」なんでしょうね。たしかに格好良ろしい感じがプンプン漂ってます。
受付のオネーサンたちも「選び抜かれたであろう美女」が6人くらい背筋ピーーンなんです。これでもかー!ってくらいまっすぐに。
で、自分が到着した頃は来客がなかったので「6人の美女 VS オニペタ」という構図で相対することになりました。ええ、正直申し上げると夢見心地でしたよ。
- 「暇を持て余してた美女軍団」
- 「背筋ピーーーン選抜組」
- 「美女木ジャンクション」
そんなキャッチフレーズを勝手に妄想していたら、自分が何しに来たのかわからなくなってきました。
ただですね、ふと冷静になってあたりを見まわすと急に不安に襲われました。すごい雰囲気なんですよ。
自分!!もう、場違い感がハンパないですっ!!!
なんかもうシャレオツ感を全面にアッピールしてくるんで、自分が浮いてるような気がしてソワソワしちゃうんですよね。
何故オマエさんがここにいるんだ・・・という空耳が聞こえるような「無言のマウンティング」をうけました。
か、帰りたい・・・。
そんな状況下で、そのあと面接官の方と軽めの面接をして終了。もはや舞い上がってて何言ったか覚えておりません。
俗に言う「やっちまった」ってやつです。
結果発表
合否はメールで送られてきました。
言わずもがなですが・・・
「不合格」です。
あぁぁぁぁーーーー!わかってたけど何気にショックでしたねぇ。
敗因は「全て」でしょう。(受付美女で妄想なんてしてる場合じゃなかった)
まぁ、そもそも受かるとは思ってなかったんですけどね。
職務経歴書を必死で作ったのにーー!ってとこだけ悔しさが残りました。まぁ仕方ないです。
まとめ
はじめての転職活動で思うことは色々とありました。
翌日は普段通り出社したんですけど、なんというか慣れ親しんだ自分の現場に戻ったときの安心感が凄まじかったです。ナニコレ。居心地良すぎ…。
背伸びしまくって「ブルーボトルコーヒー」のたっかいコーヒーを飲んできたけど、ちょび髭マスターが切り盛りする「純喫茶」でナポリタンと一緒に啜るアイスコーヒー最高!みたいな感覚がありました。
まぁ、面接した企業が特殊だったこともあるけど、転職って一口で考えるのは難しいですね。
ひとつだけハッキリ言えるとしたら、
自分の場合はまだ「転職」を考える土俵にも上がれてなかったってことです。
これに気づけただけでも大収穫だと考えます!
まだまだ甘かったんでしょうね〜。完全に見抜かれてました。
ということで、今日はここまで!