フィルムカメラで撮る写真とiPhoneの写真はどれだけ違うのか?徹底的に比較してみた
前回の記事でたくさんのコメントを頂きまして「紙の重要性」をひしひしと感じております。やっぱり紙は大事ですね。
写真に関しては、紙にプリントした写真の魅力はやっぱり大きい。
ディスプレイに映った「画像」じゃ絶対伝わらないプリント写真の温もりとか尊さがあったはずです。
で、そんなことを思ってたら急にフィルムカメラで写真が撮りたくなって、久しぶりに引っ張り出してみました。
マイ・フィルムカメラちゃん。
「YASHICA(ヤシカ)」という日本のメーカーなんだけど相当古いカメラみたい(1970年くらい)
昔カメラにハマってた時にフリーマーケットで買って遊んでたカメラです。
こいつで久しぶりに撮影してみたいと思います。
ということで、今回は
「フィルムカメラと写真プリントの魅力を思い出そう!」
という企画。
さらに、
「フィルムカメラで撮った写真とiPhoneで撮った画像がどれだけ違うの?」
ってとこまで確かめてみたいと思います。
怒涛の電池交換劇
早速動くかな〜ってカメラを確かめてみたらね、案の定電池が切れてました。
取り出してみたらこんな電池。
うーむ。馴染みのない電池だ…。(まったく覚えてない)
もちろんストックなんて無いから、とりあえず近所のホームセンターに行ってみました。
すると・・・
「これはカメラ用の電池だからウチは置いてないですぅ〜」
・・・とのこと。
やれやれ。まぁ仕方ない。そのくらいは想定してましたよ。
それならと写真屋さんを検索してみましたが、前回の記事で書いたとおりで近所に写真屋さんが全然無い。
ただちょっと遠いところに「カメラのキタムラ」がありました。
よし!それならそのまま撮影に行けるように準備して出掛けちゃえ!と考えて、車で20分くらいの「カメラのキタムラ」へ向かいました。
着いてみるとイオンモールに入ってるこぢんまりしたキタムラ。
一抹の不安を感じながら恐る恐る年配の店員さんに尋ねてみると・・・
「この型は置いてないいんですよ〜。需要がないんでね〜。」
マジすか?数少ないカメラ屋さんに来てもカメラ用の電池が無いとですか?
なんとも世知辛い。
でもまぁ古いカメラだし需要がないってのも頷ける。
まぁ仕方ないか〜。これはもう企画倒れかな〜。
・・・と、そんな表情を浮かべていたらおっさん年配の店員さんが、
「もしかしたらイオンさんのスーパーにあるかもしれませんよ」
・・・とおっしゃる。
おうおう。そんなわけないだろ(心の声)
こちとらホームセンターも行って来たんじゃい!!!(心の声)
でもね、最後の望みだと思って行きましたよ。イオンのスーパーに。
で、
案の定ありませんでした。
「企画倒れ」
「きかくだおれ」
「KIKAKU DAOREーーー!!!!」
2017年の現代にフィルムカメラを使うって、こんなにもハードルが高いんでしょうか。
数少ないカメラ屋にはるばる来たのに無いってんですよ。ホームセンターにも天下のイオンにも無い。
ま、実はネットなら買えそうだったんだけど「今」撮影したいんですよ。
・・・完全に意気消沈です。
で、結局トボトボとエスカレーターに乗りながらネットで買おうとして検索してたら・・・
なんとも目を疑う情報が飛び込んできました。
「豆電池を並べれば代用できる」とのこと。
おおおおおおーーーーー!!!!
最後に蜘蛛の糸が垂れてきたゾ!!!!
ものは試しだ!やったろうじゃないか!
で、結局イオンに引き返して豆電池を4個購入(730円也)
こんな感じで並べて作りました。
※ 帰宅後に自宅で撮影 (セロハンテープをもらって車の中で作った)
これ・・・ホントに大丈夫なの?
不安120%でしたが早速カメラに入れてみます。
すると、
うーむ。微動だにせず。
やっぱり動かない。しかもカチャカチャ言ってるし…。
いや。落ち着こう。
もう一回調べたサイトを見てみると、
「アルミホイルで下駄を履かせましょう」
まじですか?
本当にそんな原始的な方法で動くの?
でも、こうなったらそのサイトの情報を信じるしか道はありません。
で、またイオンに引き返してアルミホイル(150円也)を購入します。
で、こんな感じで下駄を作ってみました。
食べ終わったガムのゴミみたいですが、汗だくで作りましたよ。(2つも)
で、これをカメラの中へ投入!
すると「ピカーン」と電気がつきました。
ヨッッッッッシャアああああああ嗚呼嗚呼嗚呼!!!!!!
思わず数年ぶりの雄叫びがでましたよ。
もうね、何かとんでもない実験に成功したような気分。
幸せです。
これが幸せってことなんですね。
ようやく撮影へ
結局電池については「露出計」にしか機能が備わってなくて、フィルムの巻き上げも何もかも全部手動でした。(電池が無くても撮影は可能だった・・・)
まぁいいです。露出合わせは大事だからね。
で、折角なので前から気になってた古民家風のお食事処に行ってみました。(フィルム映えしそうだし)
※ 埼玉県川口市の「senkiya」さんというお店
いや〜、久しぶりにガッツリ撮影したんですが正直めちゃくちゃ楽しかったです。
天気も良いし、料理も美味しい。
電池交換の疲れも和らぎました。
もちろんこの時点ではフィルムカメラの写真は確認できないので、どんな感じで写ってるか期待が膨らみまくってるんです。
楽しみを未来に残してる感じですかね。
美味しいものを一番最後にとっておくような心地良さがありました。
現像&プリントをしよう
現像は先ほどの「カメラのキタムラ」へ戻りました。
オヤジ年配の店員さんが威勢良く
「イオンに電池ありましたぁ〜?」
ってな具合だったので、いきさつを説明して豆電池とアルミホイルの裏技を見せたら驚いてました。
そりゃまぁ驚くよね。自分も半信半疑だったし・・・。
で、写真の受け取りでは「これでもか!」ってほどのおっさんスマイル満面の笑みで写真を渡してくれました。
確実に写真の内容は見られてるから小っ恥ずかしいんだけど「目で語る」ような感じで渡してくるんですよ。
おそらく根っからの良い人なんでしょうね。
ようやく写真とご対面
長かった。
iPhoneなら2秒で済む工程を時間とお金をかけて実行してみました。(現像とプリントで1,500円くらい)
ようやく写真と対面することができます。
この細長い紙のケースが懐かしい…。
うーん。なんだか緊張しますね。
では早速見てみます。
1枚目
お店の入り口から中庭に向かって撮った写真です。
まずはiPhone6sの画像から。
まぁ、それなりにキレイに撮れてます。(逆光だけど)
でも見慣れた画像です。可も無く不可も無いといった感じ。
では、フィルムカメラの写真はこちらです!!
ナニコレ?ゼンッッッゼン違う!!!
こんなにも変わるんですね!!!
なんか輪郭が妙にしっかりしてるし急に昭和になりました。
色の再現度は低いけどコントラストがかなり強めに出ててインパクトがあります。
2枚目
中庭に置いてあった金魚鉢みたいなものを撮ってみました。
iPhone6sの画像
上手い具合に金魚が顔を向けてくれました。
これもiPhoneならではの鮮明な画像ですね。
で、フィルムカメラ「ヤシカさん」の写真はこれです。
カラッカラに乾いてます!!!
金網の質感が完全にタイムスリップしてますね!
金魚にはそっぽ向かれてますが・・・。
3枚目
この季節ならではの紫陽花を撮ってみました。
iPhone6sの画像
iPhoneで撮った時、これはなかなか綺麗に撮れたな〜って思ったのですが、空の青さがちょっと現実離れしてる気もします。
続いてヤシカ先生。
フィルムカメラの実力を見せつけてやってください。
ドォォォーーーーーーン!!!
先生!!インパクトがハンパないです!!
凄まじいですね。
ちょっと露出がオーバー気味ですが、70年代の東南アジアみたいな雰囲気が漂ってます。
こーゆーのが撮れるとフィルムが面白いって感じるなぁ。
4枚目
では最後に本日行った「senkiya」さんの全容をパシャリ。
iPhone6sの画像
現代です。
2017年、現代の古民家です。
ヤシカ師匠!!
最後に1枚お願い申し上げます!!
はい。昭和になりました。
着物で統一してくれたら完璧に1970年でしょう。
写真の鮮明さって意味では荒々しさが残る出来栄えですが、古いカメラとレンズなのでこれが限界のようです。
でもこれを「味」をして考えたらなかなか面白いと思います。
まとめ
今回あらためて写真というモノに向き合ってみましたが、写真ってかなり原始的なモノなんですね。
フィルムカメラのシャッターなんて「プチッ」って音がするだけで本当に撮れたか不安になるレベルですが、ちゃんとフィルムに一瞬光が入ってる。
そのシンプルなカラクリが不思議と面白いんです。
あと「写真と向き合う」って意味ではフィルムカメラの圧勝ですね。
撮ってる時とかも相当いろんなことを意識してたし、時間をかけてゆっくり写真の魅力に浸れるところは本当に面白かった。
重たいカメラでかさばるし電池やら現像プリントでお金もかかるけど、自分はフィルムカメラの写真が好みかなぁ。
「大切な日」とか「ここぞ!」みたいな場面はフィルムで撮った写真を残しておくと忘れられない思い出になりそうですね。
自分は既にハマりそうな予感がしてますが・・・。
ということで、今日はここまで!